童貞卒業への道程

大切な人と幸せに暮らしたいな

連絡先の聞き方

 

前回の忘れもしない英会話サークルから一週間

リベンジを果たすべく再び英会話サークルに行ってみた

今回は気分を変えるべく前回とは違う会場を選択した

 

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新宿某所のとあるカフェ

開催場所は屋外のテラス席だ

夏の名残を感じさせる夜風がほんのり気持ち良い

カップルや家族でにぎわいを見せる店内で僕はカフェオレを注文し席に着いた

同席したのは、①僕、②大学四年生の女性、③一歳年上の女性の3人だ

②の大学生の子はアジアンビューティーの女の子

どうやら暑いのか、羽織っていたジャケットを一瞬脱ぎはじめた

そして薄手のノースリーブが僕の目に飛び込んでくる

 

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白い肌に純白のノースリーブ

まぶしくて目を閉じた

僕が亀仙人だったら絶対にこの時点で鼻血を出す自信がある(笑)

体のラインがはっきりとわかるそのファッションは童貞の僕には刺激が強すぎた

きっとこういうのを計算で出来る女性も世の中にはいるんだろうな・・・

足を組み替えたり、ジャケットを脱いで肌をあらわにしたり・・・

僕がめちゃくちゃ美人な女性に生まれ変わったらこういう技を駆使して

世の男どもから熱視線を浴びたい(笑)

そんなことを思ったりもした


気を取り直し、脳内をエロモードから英会話モードへ

前回の反省を生かし、着席→英会話スタートまでの時間で出来るだけ話しかけて良い雰囲気を作ることを心掛けた

僕:「よくこのサークルにはいらっしゃるんですか?」

女①:「いえっ、初めてです」

女②:「私もです」

僕:「あっ、そうですか!じゃあ簡単に流れを説明しますよ」


おおー!!

この僕が・・・童貞のこの僕がこの場を取り仕切っている・・・・!!!

きっとこのシーンだけをみたら僕が童貞だなんて絶対に誰も思わないだろう

たったこれだけのことで、僕の脳内は高揚感で埋め尽くされてしまった

一通りルールを説明し、とりあえず主導権は握れた

そしていよいよ英会話スタート


僕:「じゃあみなさん初めてだし、僕から自己紹介しますよ!」

女①、女②「はい!お願いします!」


もう気分は完全に福山雅治である

完全に舞い上がり、ますます調子に乗っていく僕

足を組んでジェスチャーを交えながら、時より渋めにコーヒーをすする

僕が思いつく限りのカッコいい”仕草”を総動員していた

事前に練り上げた自己紹介もみんな聞いてくれている

僕の冗談にも笑ってくれた!

そんな二人が天使に見えたのはいうまでもない

僕の自己紹介が終わり、ほかの女性陣2人の自己紹介に移っていく

僕はここでは相手の紹介内容で興味を持ったところはできるだけ質問してみた

前回自分が自己紹介をした時には、全然質問されなくて悲しい思いをしたから、相手にはそういう思いを味わってほしくない

なにより人間誰だって自分に興味を持ってもらえたらうれしいのだから

おかげで会話ははずみ、終始良い雰囲気だった

「イケる・・・・!今日の僕はイケる・・・・」

そう思い、さらに渋めにコーヒーをすすってみる

目を細め、コーヒーを口に含み、わずかにため息をつく

もうここまでくると気分は完全に渡辺謙である

アカデミー賞も夢ではない

そう思うくらい僕は自分に酔っていた

気づけばこのコーヒールーティーンを多用し

開始1時間で僕のコーヒーカップはからっぽになった

そんなカップをみてふと我にもどる

 

「あとはどうやってスマートに連絡先を聞こう・・・」

ぼくの脳内すべての細胞にこのミッションが通達された

サークルが終わりに差し掛かり、時間が徐々に無くなっていく中で僕はチャンスをうかがっていた

そもそもどうやって連絡先を聞けばよいのだろう・・・

単純に「連絡先を教えてください」で良いのだろうか?

でもそれって何か気持ち悪くないか?

まるで出会いを求めて英会話サークルに来ているみたいじゃないか

だって本当じゃん!という心の中での総ツッコミを華麗にスルーし僕は必死で考えていた

口実は必要?何か理由がないとダメだろうか?

もし理由を作るとしたら何が良い?

てかもしここで聞いたら周りの目はどうだろうか?

うわーあいつ!がっついてるよ!!って思われるだろうか?

あー・・童貞の僕にはわからない・・・

わからないことだらけだ・・・・

 

 

そして無情にも終了のホイッスルが鳴った・・・

少しの談笑のあとすぐに皆席をたってしまった

結局最後まで連絡先を聞けなかった・・・

色々なことを考えてしまって、何一つ行動に移せなかった

本当に自分自身に失望した

行動力のなさ

これぞ童貞という思考回路

もし僕が童貞の映画を作ることがあったら絶対にこのシーンを入れるだろう

そう思うくらいに、自分自身のダメっぷりに落胆してしまった


帰りの電車の中、僕の頭のなかは後悔でいっぱいだった

なぜ勇気をだして連絡先をきけなかったのだろう?

てか連絡先聞くくらい大したことじゃないだろう

「連絡先教えて」

たったこれだけの言葉じゃないか!

でもそれが言えなかった


道のりは本当に長い

こんな些細なことでも僕にとっては高い壁なのだ

今まで何とかなるだろう!そう思っていたけど

現実はそんなに甘くなかった

まだ乗り越えなきゃいけない壁がたくさんある

もっとコミュニケーションもトレーニングしなきゃいけない

男としてのスマートな振る舞いも身につけなきゃいけない

そしてもちろん見た目も磨いていかなきゃいけない

沢山場数を踏んで、女性と自信をもって対話できるようにならなくてはいけないんだ!

まずはその一言のために

「連絡先を教えてよ」

その一言が言えるようになるために・・・