薄毛の憂鬱
いよいよこのエントリーを書かなくてはいけないときがやってきた
僕にはここ数年抱えている悩みがある
僕が童貞であるという事実と同じがそれ以上に悩んでいること
そう！それはズバリ「薄毛」である
話は小学生の時までさかのぼる
僕は東京で生まれ、小学校低学年の頃から野球にのめり込み始める
そして、テレビの甲子園を見ながら、高校球児に憧れ坊主にするようになった
周りからついたあだ名はマルコメ君
僕は素直にマルコメ君というあだ名を気に入っていた
しかし、高学年になるにつれて、一部の仲の良い友達から「ハゲ！」といわれるようになった。
まあこの時は僕が坊主だからそう言われているのだろうと思っていた
そして、5年生の時、親の仕事の都合でその小学校から地方の小学校へ転校することになった
3学期の最終日、いよいよみんなともお別れの時だ
涙ぐみながらクラスのみんな一人ひとりと言葉を交わした
そして、転校する僕にクラスのみんなが寄せ書きを書いてくれた
「向こうの学校に行っても元気でね！」
「また野球やろうな！」
「たまにはこっちに遊びに戻って来いよ」
心温まる言葉の数々に僕は涙が止まらなかった
しかし、そんな中ふと一つのメッセージに目が留まった
「アートネイチャー行けば！？」
サッカー部のイケメン・K君からの寄せ書きだった
仲が良かったので笑って済ませたが、そのころからだろうか？
僕は自分のことを「ハゲなのでは？」と思い始めた
そして中学校、高校と野球一筋の人生を過ごし、相変わらず坊主のまま
部活動を引退してからようやく髪を伸ばし始めた
そのころ、僕はひとつの事実に気づいた
「周りの子と比べて明らかに髪の量が少ない・・・」
もっとフサフサの自分を想像していたのに、鏡に映る自分は何ともボリュームの無いぺったんこなヘアースタイルだった
仕方なく、ワックス等も何もつけずただ前髪をおろすだけ
毎朝お湯で髪を濡らし、ドライヤーで乾かし、前髪をブラシで整える
前髪をどこで分けるかだけが僕ができる唯一のオシャレだった
「今日はセンター分けにしようか？」
「今日は七三くらいにしようか？」
「少し長くなってきたな。そろそろ切ろうかな？」
そんな些細なオシャレを日々楽しんでいた
そしてそれから数年が経ち僕も社会人になった
営業マンとして奔走する日々
少し若白髪が何本かあるなという以外には特に変わったことはなかった
しかし、そんなある日、鏡に映る自分を見てちょっとした異変に気付いた
「前髪が透けてオデコが見えている・・・」
僕の唯一のオシャレポイントだった前髪が明らかに薄くなってきているのだ
前髪が透けてすだれのような状態だ
ブラシでとかしても明らかに整わなくなった僕の前髪
思い切って前髪を上げてみると、思いっきり額の両サイドがM字に禿げ上がり、後退しているのに気づいた
「ああ・・・マズイ・・・・」
それから僕はいろんな方法を試した
育毛に良いとされている馬油シャンプーを使ってみたり・・・
風呂上がりに頭皮マッサージをしてみたり・・・
しかしどれも全く効果は無かった
むしろ進行は止まらず最近では会社の人からも「ハゲ！ハゲ！！」と言われるようになった・・・
「前髪上げておでこ見せてみ！」とか
「この前髪後ろの方から無理やり持ってきてないか？」とか
一番心にグサッと来たのは僕が仕事でミスをした時に、
「髪が無いんだから代わりに脳みそ使えよ！」と言われた時だ
いつもなら笑いながらごまかす僕も、この時ばかりは堪えた・・・
帰り道、満員電車に揺られながら人の髪ばかり見てしまう自分がいた・・・
一度気になると、ずっと気になってしまう
それからというもの僕は毎日毎日鏡を見るのが憂鬱になった
スケスケですだれのようになった前髪
女性と話していても、ふとした時に今この子僕の髪の毛見ているのかな？とか思ってしまう
「気にしすぎだよ！」と思う人もいるのかもしれない
でも薄毛で悩んでいる人の心は思っている以上にセンチメンタルになっていると思う
少なくとも僕はそうだ
だけどこのままウジウジしたまま日々を過ごすのはもううんざりなのだ
だから今まで手を付けてこなかったけど
こんな歳で始めるの嫌だけど
でもしょうがない
僕は今日から育毛を始めようと思う
薄毛で悩む自分とおさらばして
いつか美容院に行って
カッコよくカットしてもらって
ワックスで髪をセットしたり
パーマで遊んでみたり
色んなヘアスタイルにチャレンジしてみたい！！
そして外見面でも自信を持てるようになりたい！！！
だからちょっと怖いけど育毛にも挑戦してみたいと思う！！
髪に良い生活を始めよう！！
そんじゃまた！！
