童貞卒業への道程

大切な人と幸せに暮らしたいな

一人旅~山口・唐戸市場・川棚温泉編~

一人旅 二日目

山口にきてどうしても行きたい場所があった

それは唐戸市場

ノドグロ、ふぐ等の高級魚を手ごろな値段で食べれるらしい

これは行くしかない!!

そう思い朝一で駅前のレンタサイクル屋さんへ

この日の相棒をGET!!

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旅はやはり自転車に限る

バスやタクシーは楽だけれど

どうしてもその街独自の雰囲気を生で感じるのが難しい

その点、自転車移動は街中をブラブラ出来て、その街の空気を肌で感じることが出来る

だから僕はなるべく、旅では徒歩や自転車で移動するようにしている

ゆっくりと

そしてのんびりと

高鳴る胸を押さえながらペダルを漕ぎ始める

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下関の街中は自転車道が整備されていてちょっと感激!!

朝はまだ人もまばらだ

少しこぎ始めると潮の香りが漂ってきた

海も近いな

そして喉が渇いてきた

コンビニへ・・・・とも思ったが、

今回の旅のテーマは「人とのふれあい」

敢えて個人商店へと入ってみた

僕:「ごめんくださーい」

店主:「はい!?」

中から40代くらいの女性店主が出てきた

僕:「すみません、喉が渇いたので飲み物がほしいなと思って・・・」

店主「あーらっ!ごめんなさい!!今ちょうど店の冷蔵庫壊れてるのよ(笑)だから外の自動販売機で買ってちょうだい(笑)」

なんじゃそりゃ!!!

せっかく入ったのに・・・

仕方なく外の自販機へ

そしてここでも面食らうこととなった

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同じQooなのに値段が違う・・・・

試しに120円入れてみる・・・

ボタン光らず・・・・

やっぱり130円なんかい!!!(笑)

仕方なく130円を入れ、Qooをゲット!!!

店主にお礼を・・・

僕:「ありがとうございました!!」

店主:「いいえー、ごめんね壊れてて!ご旅行?」

僕:「はい!そうです!この後、唐戸市場に行こうと思います!!」

店主「あら!!いいわね!!良い旅を!!」

やっぱり人との交流はいいもんだ!!

手にしたリンゴジュースを飲みながら、唐戸市場を目指す

そして路地を曲がると・・・

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うっ・・・・海だ!!!!

一気にテンションが上がり、ペダルをこぐスピードも上がる

 

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ほどなくして、唐戸市場へ到着

 

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市場の近くでは貝の養殖もやってるみたい

 

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中に入るとフグのオブジェがお出迎え

でっ!!デカい!!!

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市場は観光客でごった返していた

熱気でムンムンで身動き取れず

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場内では今朝とれた新鮮なネタが握りずしになり、豪快に売られている

まるで宝石箱だ!!!

僕も何とか握りずしをゲット!!

ヤッホー!!!

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大トロ、フグ、ウニ、フグ白子、ノドグロ、アジ、ホタテ等々

大好物のネタだけを選び場外の広場へ

芝生に寝ころぶと絶景に目を奪われた

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目の前には関門海峡

そしてその先には門司港が!

海が太陽の光を反射してキラキラ光っている

あー!ずいぶん遠いところまで来たんだなー!

大きな海を見ていたら、僕のちっぽけな悩みなどどうでもよく思えてきた

そんな絶景を見ながら寿司にかぶりつく!!

いただきまーす!!!

大トロをパクリ!!

うほー!!美味い!!!美味すぎる!!!

なんだこの上品な脂は!

ただ脂っぽいだけじゃない!しっかりとした旨みがある!!

お次はウニ!!

うほー!!これも美味い!!口の中で磯の香が広がるぜ!!!

次は・・・・

以下同文(笑)

唐戸市場の絶品寿司に舌鼓をうち、絶景に程よく黄昏たところで市場を後にした

 

 

しばらく下関の街並みを眺めながら、自転車をこぎこぎ・・・

しまった・・・午後のプランを全く考えていなかった(笑)

とりあえずコーヒーでも飲みながら考えよう!と思い、商店街の珈琲店へ

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店内に広がる焙煎されたコーヒー豆の芳醇な香

思わず、店内で長居していこうとも思ったが、いかんせん時間がない

カフェオレをオーダーし、店員さんにおすすめスポットを聞いてみると・・・

 

店員:「うーん・・・・有名どころ以外となると・・・温泉なんていかがですか?」

僕:「おーいいですね!!なんていう温泉ですか??」

店員:「川棚温泉っていう場所があるんです!下関駅から30分くらいですかね・・・」

僕:「なるほど!行ってみます!!」

ということで午後の目的地は川棚温泉に決定!

テイクアウトしたカフェオレを飲みながら駅へと向かう

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容器がかわいい

駅へと向かう途中、改めて下関の街並みの良さに感心してしまった

綺麗な海

モダンな建物

西洋様式の古き建物

程よく散りばめられた街路樹などの緑

それぞれが見事に融合していて、観光地にありがちな無理やり作られた感が一切ない

老後はこんな街に住みたいなとしみじみ感じた

駅へ着き、相棒とおさらば

 

いざ川棚温泉へと向かう!

電車はしばらくすると海沿いを離れ、込み入った山へと入っていく

実にのんびりとした雰囲気の車内

地元の高校生だろうか

昼間から座席に横になって寝息を立てている

そんな高校生を眺めていると、電車は田園地帯にぽつりとある駅に到着した

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ここが川棚温泉駅か・・・・

ホームに降り立った瞬間、草花の香に包まれた

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田園風景に電車が良く映える

駅の近くで自転車を借りよう!

そう思い、コミュニティプラザへ入る

僕:「すみませーん。自転車を借りたいのですが・・・・」

職員のおばあさんが申し訳なさそうに僕に言う

おばさん:「この辺はそういうの無いのよね~」

えっ・・・・

だってここから温泉街まで歩いてゆうに30分はあるらしいじゃないか

しかも5月とはいえ、もう外は暑くて汗までかいているというのに・・・・

・・

・・・

・・・・

仕方ない!!!

歩くか!!!


とぼとぼと汗をぬぐいながら歩き始める

温泉街までは一本道

遠くに見えるのは見渡す限りの山々だ(笑)

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10分くらい歩いただろうか・・・

まだ・・・まだ先は見えない

汗が噴き出してくる

前にも後ろにも人はいない

ええい!歌でも歌うか!!!

懐かしい~♪

痛みだわ~♪

松田聖子Sweet memoriesを3周くらい歌っただろうか

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やっと標識が見えてきた・・・

あとちょっと・・・

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そしてやっとの思いで到着!!!

こじんまりのした温泉街

地方からのお客さんを集めようというよりは

どちらかというと地元の人たちが利用しにくる温泉街みたい

あたりをしばらく散策してみるとどう見ても築数十年近くありそうな宿を発見

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こちらの玉椿旅館

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どうやら「有形文化財」に指定されている模様だ

しばらく眺めていると・・・

「あらーいらっしゃい」

後ろから誰かの声がした

振り返ってみると、愛嬌のあるおばあちゃんが笑顔でたっていた

僕:「すいません、なんかいい雰囲気の建物だったので・・・」

おばあちゃん「もう築100年近いのよ~」

やっ・・・やっぱり!!!

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横に目をやると「貸し切り温泉」の文字が・・・

どうやら中に浴場は一つしかないらしい

恐る恐る聞いてみる・・・

僕:「すいません、今から立ち寄り湯は可能ですか?」

おばあちゃん:「ああ良いですよ!今お客さんちょうどいないから」

やったーーーーーーーー!!!!!

ということで貸し切りでかけ流し温泉を味わえることになった

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浴室を開けると、軽い硫黄のようなにおいがした

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昔ながらのタイル張り

たぬきの置物がかわいいではないか

服を脱ぎさり

体を流し

いざ湯舟へ!!!

ざぶーん!!!!

うひょー!!!!気持ちい!!!これぞまさに極楽である!!!!

歩き疲れた体のハリが少しずつほぐれていく

窓の向こうからは鳥のさえずりが聞こえる

ああ・・・天国だ・・・

もう仕事なんていいから

ずっとこうしていたい・・・

夢のようなひと時はあっという間だった

綺麗さっぱりリフレッシュしたところで、おばあちゃんと少しお話し

どうやらこの宿は昔お相撲さんが建てた宿らしい

関西などで地方巡業があったときにはよく力士の人たちが泊まりに来ていたとか

こういう古き良き建物がこれからも残っていってほしいな

そう思いながらおばあちゃんにお礼を言い、宿の近くの喫茶サロンへ案内してもらった

アパートの一階部分を改装したこちらのサロン・キハル

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看板はこちら

玉椿旅館の人に聞かなかったら絶対たどりつけないわ・・(笑)

中には美人なお姉さんがお出迎え

風の吹き抜ける店内でアイスコーヒーをいただく

部屋の中には近所の子供だろうか

縦横無尽に歩きまわっている

なんともアットホームなお店である

おかげでコーヒーどころではなかった(笑)

まあこれも旅のいい思い出

しばし談笑して店を後にした

 

陽も暮れ始めた

湯上りの体にそよ風が心地よい

今日もいい出会いが沢山あったな

この日出会った人たちとの会話を思い出しながら

とぼとぼと歩く帰り道

行きはあんなに遠く感じた道程も

帰りは不思議とあっという間であった