一人旅〜高知・ひろめ市場・桂浜編〜
今年も一人旅の季節がやってきた
毎年春になると旅に出たくて心がウズウズしてくる
そして今回の一人旅はいつもとひと味違う
そう!人生初の自転車旅なのである!!
相棒の自転車とともに新幹線に乗り
山を越え
谷を越え
海を越え
やってきたのは四国・高知県!!!
駅を降りると広がるのは南国のような陽気だ
早速自転車をスタンバイしレッツゴー!
走り出すと柔らかな風が頬を撫でていく
通りにはヤシの木が並び
どこか異国に来たみたいだ
トロトロ走っていると道ばたにアンパンマン発見!
そういえば列車の発車メロディーもアンパンマンの歌だったな・・・
うむ・・・何故だろう
そう思い調べてみるとここ高知はアンパンマンの作者・やなせたかしさんの故郷だということがわかった
やなせたかしさんのミュージアムもあるらしい
将来彼女が出来て結婚して子供が出来たら連れてってあげよう!!!
閑話休題(笑)
さて、自転車を漕いで向かった先はそう!
高知が誇るひろめ市場!!!
場内は人ごみで溢れ凄まじい活気だ!
見渡す限りの海の幸たち
うひゃー!テンションが上がる
僕はというと
馬刺し
そして鰹のタタキをゲット!!
うはー!肉厚でプリプリ!
やっぱり採れたての鰹はうまい!
大満足で市場を後にして坂本龍馬記念館へ走り始める
何を隠そう僕は坂本龍馬が大好き
司馬遼太郎作の「竜馬がゆく」を読んでから
彼の人間性や考え方など参考にできる部分を真似したりしているくらいだ
あの激動の幕末の最中
世はまだ鎖国か開国かで二分され
ほとんどの武士は国のことなど考えず、己の藩のことのみを考えていた中で
坂本龍馬は一人
日本人としてどうあるべきか?
日本はこれからどうして行くべきか?
という大きな視点で物事を考えていたという
そんな彼のルーツに少しでも触れてみたいと思い
今回の旅はここ高知を行き先に選んだのだった
街を抜け
川を超え
トンネルを抜け
自転車は走る
額には汗が滲み
春の陽射しが暑いくらいだ
心はすごくドキドキしている
なんというか無条件で楽しいのだ
ずっとこういう旅がしたかった
自分の足で
自分の力で
目的地に向かって行くという感覚はどこか子供の頃の冒険みたいでワクワクが止まらない
20代後半になって恥ずかしいけど
自転車を漕ぎながら気がつくと大声で歌っていた
大通りを抜けるとやっと海が見えて来た!
うひゃー!
潮の香りがなんとも刺激的だ!
目的地までもうちょっと!!
途中自転車道沿いの花が目にとまり一休み
色鮮やかなお花たちに癒されたところで再出発!
いやー!
遠いぜ!
でもあとちょっとだ!
頑張れ!
その時であった
衝撃的な光景を目の当たりにしてしまった
坂本龍馬記念館 リニューアルのため休館中
休館中・
休館中・・
休館中・・・
ええええええええええ!!!!!
なんのために高知まで来たんだよ(涙)
足が止まり疲れがどっと溢れて来た
途方にくれ一人海辺でたそがれる・・・
ああ・・・
もっとちゃんと確認してからくるべきだった(反省)
傷心中の心に波音が優しく響く
ああ・・・
きっと坂本龍馬もこの海を見ながら
もしかしたら物思いにふけていたことがあるかもしれない
そう思えば僕もかつての龍馬みたいにここ高知で太平洋を眺めながら物思いにふけている
ふむ!そういう意味では龍馬のルーツに触れられたのではないか!
うむ!
ということで強引に自分を納得させ
また走り始めた
目指すは桂浜!
曲がりくねった道を抜けると
そこには絶景が広がっていた!
やっぱり自転車旅は良い!
そう思えた瞬間だった
アップダウンの激しい坂を走破し
やっと到着!
生で見た坂本龍馬像はなんか逆光でよく見えなかった(笑)
あの小説・竜馬がゆくで度々登場するこの桂浜に今自分もいるのだとおもうとどこか感慨深いものがある
高知名物アイスクリンをゲット
疲れた体に染みる優しい味わいだ
しばらく桂浜で黄昏ていざ帰路へ
陽が少しずつ沈んで行く
街が夕暮れに包まれて行く
こんなに走ったのはいつ以来だろう
きっと部活に一生懸命だった高校時代以来かもしれない
背中はリュックの重みで痛いし
急勾配の坂の連続で足はパンパン
でもどこか気持ちいい疲れだ
ヘロヘロになりながらホテルに到着し夜の街へ
フラフラになりながら歩いていると
美人な女将さんに声を掛けられた
「高知の美味しいものを取り揃えております。よろしければいかがですか?」
その後のことはよく覚えていない(笑)
気がついたらカウンターに座り
ビールを浴びるように飲んでいた
こんなに乾いた身体には
ビールしかない!(笑)
そして料理に舌鼓
塩で頂く鰹のタタキ
これもまた美味だ!!
四万十鶏の炙り
柚子胡椒との相性が抜群
ウツボの唐揚げ
いやービールが進むね!
カウンターに案内してもらったおかげでお店の大将との会話に花が咲いた
偶然にも同じ故郷出身だということもわかり地元トークで盛り上がった
やっぱり旅の醍醐味は人との出会いにつきる
今日もたくさんの人の優しさに触れた
まだ一人旅初日だけどなんだか今日だけでもう旅が終わっても良いくらい幸せだ
明日はどんな旅になるだろう
楽しみだ!!
お休みなさい